こんにちは!
今日は私が経験した、子供の入院に付き添った際のお話をしたいと思います。
末っ子の次男(現在8才)は2才の時に小児喘息を発症しました。
一時期はステロイドの吸入と喘息予防の内服を続けていました。
現在は発作の回数も減り、内服治療のみになっています。
毎年、秋口になり、喘息発作の増える時期になると思い出します。
次男が喘息発作で入院したときのことを…。
我が子が小児喘息と診断された方、
夜間発作で眠れない夜を過ごした方、
入院治療が必要になり、不安な気持ちで過ごしている方、
様々な状況の方がいらっしゃると思います。
これは、ほんの私の一体験記に過ぎませんが、記していきたいと思います。
- 次男の付き添い入院体験記
- 次男が使用していた吸入器、収納方法
喘息発症後、使用していた吸入器と収納方法についても紹介したいと思います。
次男の付き添い入院体験記
忘れもしない、平成29年~30年の年末年始。
年末の12月29日夕方から咳と喘鳴が出現し、夜間にかけ、とにかく機嫌が悪くなってきました。
かかりつけの小児科も12月29日午後から年末年始のお休みに入っており、夜間急病センターを受診しました。
午後10時 急病センター到着。
すさまじい混雑ぶりでした。
診察まで5時間待ち…
待ち時間の間、機嫌が悪くギャン泣きだった次男…。
しんどさと眠気と…徐々に泣く元気もなくなってきました。
不安でたまらないのと、もっと早く受診しておけば、という後悔…。
待ち時間がとにかく長く感じました。
やっと診察となり、急病センターで吸入を繰り返すも効果はなく…。
そのまま、近くの総合病院に紹介となりました。
12月30日午前4時 紹介先の病院に到着。
紹介先の総合病院でも吸入し、一時的に呼吸状態が回復するも…
結局入院に。
入院が決まった時には朝の5時半…次男も私もヘトヘトでした。
超多忙な中、丁寧に診察、対応してくださった病院の方々には本当に感謝でした。
自宅を出発したのも昨夜遅くだったので、家族全員で来ていました。
長男・長女は車で爆睡。
夫と長男・長女は一旦帰宅し、入院準備をして、また来てもらうことにしました。
小児科病棟に入院となり、同時にステロイドの点滴と1日4回の吸入が始まりました。
ぐったりしていた次男も、その日のうちに徐々に回復!
呼吸も明らかに楽になっており、安堵するも…
困ったことが…
夜、寝ないのです!!!
2才の次男は、まだ自分の気持ちをうまく伝えられません。
ただただ泣き続ける!!
大部屋だったので、逃げ場もなく困っていました。
担当の看護師さんも、病室に来るたびに、
「どうして泣いてるん~?元気になってるよ、大丈夫よ~」
と、どんなに次男がギャン泣きしようとも、一緒に寄り添ってくれます。
それが本当に救いで嬉しかったです。
一方、一向に泣き止まない次男…。
消灯後も泣き止みません。
同室に一組の患者さんとご家族もおられ、これがまたお優しい方で。
「気にしないでね」と言ってくださるんですが、…気にします(泣)
遂に、見かねた看護師さんが病棟のデイコーナー(お見舞いや面会で使用する共有スペース)で過ごすことを提案してくれました。
そこでも声を嗄らしながら泣き続ける次男…状態は良くなっていたので、
なぜ泣いているのか…?
さっぱりわからないのです。
長男・長女も何度か入院しており、付き添い入院には慣れていたのですが、次男のギャン泣きの原因が本当にわかりませんでした。
いつもは鈍感な私。
でも寝不足が続くと不思議な話、感覚が研ぎ澄まされるというか…
いつもは感じない第六感が働くのでしょうか…遂に…
『元気になったはいいけどな、ここ、家とちゃうよな?一体どこやねん!わしにちゃんと見せろ!説明しろや!』
という彼(次男)の心の声が聞こえた気がしました。
ちょうどデイコーナーに様子を見に来てくれた看護師さんに、
「多分…ここがどこか分からないから見せろって言ってます…」
と、伝えてみました。
するとありがたいことに、担当の看護師さんが病棟を1周だけ散歩することを提案してくださりました。
今思うと…
散歩の間も次男、鳴き声を響かせながら騒ぎ続けるかもしれません。
うつろな目で発した、意味不明な信ぴょう性もない私の発言を受け入れ、聞き入れてくださった看護師さん…
神ですね…!(泣)
抱っこし、病棟内を歩きだすと…
次男、ピタッと泣き止んだのです!どしたん!?
散歩のあと、
私「ここは病院やねんで。みんな病気治すために入院してる。今はみんな寝る時間。」
と、説明。
次男『うむ。』
という感じで納得し、1時間だけでしたが寝てくれました…。
この達・成・感!!!
目覚めた後も、機嫌は悪いのですがギャン泣きということはなくなったのです!
そして翌日。
ここどこやねんの不機嫌は治ったのですが…
またまた聞こえましたよ。
彼の声が…
『おもちゃ(プレイルーム)あったよな、昨日病棟散歩したとき見たで?今から行けるよな?』
の不機嫌が始まりました。
えぇ、そう…納得・解決などありません。
次のステップです…泣
少しでも感染症の疑いのある患児はプレイルームの使用はできません。
看護師さんに相談しても困らせるだけ…これは困りました。
そして今日も夜はやってくる…絶対にコヤツは眠らない…
夜が…こわい…
夕方、面会に来てくれた夫に、
【もう私は付き添いが限界である】
【あなたに仕事があるのも重々承知しているが、正直付き添いを代わってほしい】
【交代が無理なら最後の手段があること】
を泣きながら訴えました。
そして背に腹は代えられない、遂に最後の手段、個室への転室を希望しました。
1泊1万円…泣。
ちょうど空き部屋があり、相談すると、すぐに転室していただけました。
忘れもしないその日は平成29年、大晦日でした。
引退前、最後の紅白歌合戦出場であった安室奈美恵さんの♪HERO♪を泣きながら聴いたのを思い出します。
本当に勇気をもらいました。
私の号泣ぶりにその瞬間は、次男も引き気味で、泣くのを忘れてくれていました。
大晦日のカウントダウンも終わり、ハッピーニューイヤーのはずが…
夜中看護師さんが訪室する度、少しでも物音をたてたり、次男の体に触れようものなら泣き叫ぶ次男。
看護師さんが気の毒でした…
もう私も限界で、いけないと思いつつも、次男の大好きな象さんやアンパンマンの動画をエンドレスで流し、初日の出まで過ごしました。
動画を見ながら、ウトウトし始める次男。
よしよし。しめしめ。
安心するのも束の間。
眠ると身体の酸素濃度を測るサチュレーションの値が下がってしまうのです。
常に酸素濃度が監視できるよう足の指にモニターを装着しているのですが、寝ているときに限って外れる!
なんで!!??
モニターをもう一度装着しようと、看護師さんが生唾をゴクリとさせながら、そ~~~っっと触れるのですが、はい、ギャン泣き…
看護師さんが、
「泣く元気、ありますもんね…うん、元気元気…」
私も、
「うん、そうですね。元気元気…。」
と二人で遠い目。
自分も看護師のため、カルテの看護記録に、
【何度もモニター装着を試みるも激しく啼泣あり、困難】
とか書かれてるんやろうな…と薄ら笑いで考えていました。
そんなこんなで4日目に無事退院となりました。
今まで3人の子供たちの入院に付き添ってきました。
この次男の付き添い入院を経験して思うのは、その子の性格が出るんだな、ということです。
次男は言葉を話すようになったのは比較的遅かったです。
でも、とにかく人の話や行動をジ~ッと見て、状況を理解しよう、とする子でした。
私が聞こえた心の声も今となっては、慌ただしい日々のなかでも、その子の思いを受け取る、変化に気付くこと。
そういった大切なことを学ばせてもらう貴重な体験だったのかな、と思います。
今となっては。ですが(笑)
次男が使用していた吸入器、収納方法
次男が使用していた吸入器はオムロンで購入しました。
かかりつけの医院で薦められたのが、オムロンの吸入器一択だったので迷うこともなく良かったです。
かかりつけの医院では吸入器の購入を検討している人に吸入器を1週間貸し出してくださるシステムがありました。
自宅でも使用感を確かめられ、購入後の管理方法・収納をどうするか、検討することもでき、ありがたかったです。
組み立てもすぐに慣れました。
間違って組み立てられないような工夫も施されており、次男の好きな象さんのマスコットが付属されていたのも良かったです。
音は振動させるブーーーという音だったり、薬液が霧状になる際のシューーーという音はありますが、子供もすぐに慣れました。
自身で吸入器を持ってマスク部分を口と鼻に密着させ、薬液がなくなるまで、6~7分程度吸入します。
嫌がることなく、吸入することができていました。
収納や管理方法についてですが、ダイソーで見つけた蓋つきのケースを使いました。
ケースに布巾を敷き、吸入器本体・石鹸置き・専用の洗浄用スポンジを収納していました。
次男は1日1回寝る前に吸入をしていました。
吸入が終わると吸入器を分解し、洗浄可能な部品を専用スポンジと台所用洗剤で洗浄します。
布巾の上に部品を並べ、一晩キッチンで乾燥させます。
蓋つきのケースなので、翌朝乾燥したら蓋を閉め、キッチン棚に収納していました。
蓋つきケースでの管理は本当におすすめです。
布巾は適宜交換、ケースもさっと拭け衛生的で良かったです。
洗浄可能な部品は週に1回程度ミルトンにつけ消毒していました。
今振り返ると、毎晩の吸入は1日1回でも本当に大変でした。
でも、喘息発作は夜間や明け方に多く、吸入器を購入してからは、急病センターに走ることもありませんでした。
発作が重症化する前に自宅で発作を抑えることができたのです!
何より次男自身、「これ(吸入)をすれば楽になる」と実感していました。
次男の苦痛を速やかに取り除いてやれることが本当に親として心底安心しました。
安いものではないですが、吸入器を購入して本当に良かったです。
喘息とのお付き合いは続きますが、できるだけ予防しながら、備えながら…付き合っていきたいと思います!
この記事がどなたかの助けになれれば嬉しいです!
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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