こんにちは!
ご覧いただき、ありがとうございます。
今日は長女が扁桃摘出術を受けるまで、親として感じた葛藤についてお話ししていきたいと思います。
長女は今から4年前の小学1年生(7才)の時に扁桃摘出術を受けました。
入院・手術に伴う不安は当然大きなものでしたが…
手術に至るまでの期間に感じた葛藤も親として大きな経験でした。
手術を受けるべきかどうか…
私のように手術を受けるべきかどうか悩まれている親御さんも多いのではないかと思います。
私たちが手術を受ける、と決めるまで感じたことを綴っていこうと思います。
始めに、扁桃について振り返ってみると…
扁桃とは、2つあります。
のどの左右両側にある二つのリンパ組織と、
のどの一番上にある咽頭扁桃(アデノイド)(アデノイドは口からは見えません)
小児の扁桃摘出術の適応となる大きな理由は、
①すぐ発熱に至る扁桃炎である(1年に4~5回)
②無呼吸症候群がある
の二つだと思います。
娘の場合、無呼吸はなかったのですが、時々いびきがありました。
手術の適応となる大きな理由は①でした。
娘の場合、アデノイドを摘出するかは手術中に大きさなどをみて判断されることになりました。
結果的に、のどの扁桃とアデノイド全て摘出しました。
確かに術後、いびきがなくなったのにはびっくりでした…!
長女は1~2才頃から急性扁桃炎を発症することがありました。
多くは抗生物質を内服し、3~5日で回復することが多かったです。
ですが、炎症が強く自宅療養が困難なこともあり、2回入院を経験しました。
年長になる頃から入院することは無くなったのですが、扁桃炎を発症する回数が多くなり…
数か月に1回程度、幼稚園を休むようになりました。
その後…小学校に入学して2~3ヵ月頃。
生活・環境の変化も影響したのか、一年に3~4回どころか…
月に3回発熱する月もありました(汗)
発熱すると食事も摂れず体力も奪われます。
もともと娘は未熟児として産まれており…
成長も心配でした。
小学1年生の夏、遂に、かかりつけの耳鼻科で提案されます。
「このまま扁桃炎を繰り返すようだったら、手術を考えた方がいいかもしれないね。」
「小学校を休むことも多くなってるし、社会的に、ということも十分な理由だからね。」
このまま成長の過程で、体が強くなって、熱も出なくなって…
という淡い期待を抱いていたので、かかりつけの先生に手術を提案されたときはショックでした。(泣)
でも、
かかりつけの先生のことを信頼してる。
適応は十分すぎるくらい当てはまってる…。
毎月、娘が発熱や痛みで苦しむ姿をずっと見ていて…
やっぱり…
私自身は、手術を受けた方がいいだろう、という考えでした。
夫も、かかりつけの先生が言うんだから手術した方がいいんじゃないか、という意見でした。
しかし、私の母や義母は違いました。
何十年前も前のことですが、親族や身近な方が扁桃腺の手術を受け、術後出血で大変な思いをしたそうです。
なので手術を受けることに難色を示されてしまいました。
その当時、私自身の仕事は週3~4日程度。
仕事の日に娘が体調を崩すことも多く…
「子供が小さいうちは仕方ないよ」
と同僚の方は快く勤務を変わってくださるなど、ありがたかったのですが…
やはり申し訳ない気持ちでした。
できるだけ勤務変更がないように、朝一で病院を受診し、その後実家にあずけ出勤することもありました。
でもそうすると、ずっと娘に付き添ってやれません。
実家にも負担をかけている…とストレスが溜まったりもしました。
手術について、母や義母は相変わらず、
「手術はもう少し待ったら?」
「かわいそう」
と言われました。
娘も当然、手術に対しては
「こわい!嫌!」
という思いが強く…
娘を想うが故の周りの意見と、娘に痛く辛い思いをさせてしまう…という気持ち。
日々左右されました。
でも一番大事なのは、親である私たちが責任を持って決めるんだということでした。
親として、私と夫が日々子育てする中で大切に思うこと。
将来自立できるように、
社会にでて責任を持って行動できるように、
そのような願いを持つと思います。
それと同様に、
できるだけ健康でいられるように、
というのも親として大きな役割であり、願いです。
将来大人になっても扁桃炎を繰り返していたら…
その時娘は遠くで一人暮らしをしているかもしれない…
大事な場面で発熱してしまうのでは…
今のように親がサポートできるのかもわかりません。
病気で苦しむことはできるだけあってほしくないと思いました。
今、手術という大きなリスクを負ったとしても、年齢が低いほど手術後の出血のリスクも低く、治癒が早いということも大きかったです。
私たちの中では、やはり手術を受けるべき、という思いに至りました。
娘には、
大人になっていく娘の大事な体を守りたいこと、
元気に毎日を過ごすための手術であること、
手術が終わって通常の生活にもどるまで、家族でサポートすること、
を真剣に伝えました。
小さいながらに親の思いを受け止め、理解し、
「こわいけど頑張る」
という気持ちを話してくれました。
私たちの親にも、100%成功する手術はない。
でも、娘の将来のことも考え、私たちの責任で手術すると決めたことを話しました。
賛成!という反応ではなかったけれど…
私たちの気持ちを尊重してくれました。
娘の手術は無事終わりました。
入院期間の1週間、本当に娘は頑張っていました。
術後、出血もなく経過が良好だったことが何よりでした。
術後はびっくりするくらい発熱することがなくなり、日々元気に過ごしています。
扁桃炎には、もちろんなりません。
が、
咽頭炎(のど風邪)に罹ることは当然あります…。
でも以前のような異常なまでに発熱を繰り返すこともなく、回復も早いです。
手術した経験も今となっては、武勇伝のように思い出として話してくれます。
手術を受けなかったとしても、成長と共に自然と体が丈夫になり、発熱しなくなっていたかもしれません。
それは誰にも分かりません。
娘の身体を守るため、親としてどう考えるのか、向き合うのか。
その葛藤した日々こそが親子にとって一番大切な経験であったように思います。
今同じように迷われている方が、納得した決断ができるよう、何か解決の糸口になれたら嬉しいです。
子育ては本当に迷いと葛藤の日々ですね…!
今回、当時のことを振り返り、改めて子供と向き合い続けていこう!と思えました。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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