【行き渋り】「先生がこわいから学校に行きたくない」と言われてしたこと

子育て

こんにちは!

「先生がこわいから学校行きたくない…」

小学校2年生の次男に言われた一言です。

親としてドキッとする一言ですよね…。

今まさに子の行き渋りがある方

最近子供が学校で嫌なことがあるのでは…と感じている方

同じように、「先生がこわいから学校に行きたくない」と子に言われた方

私と同じように悩んでいる方もいらっしゃると思います。

行き渋りへの対応は、状況によって、先生によって、子によって様々だと思います。

ネットに情報はあふれています。

でも、我が子にとって何が正解だったのか、経験した今でも自信を持っては言えません。

私も日々悩み、落ち込み 、次男の一言に明日こそ大丈夫!と希望を持ち…

でも…思い通りにはいかず。

そんな日々でしたが、何とか次男自ら登校できる日を迎えられました。

私の一体験に過ぎませんが、行き渋りから、登校できた日までの体験談を紹介したいと思います。

  • 次男の行き渋りの様子
  • 先生に手紙を渡すと決断!
  • 先生との話し合い
  • まとめ

次男の行き渋りの様子

「先生がこわいから学校に行きたくない…」

この一言を小学2年の次男が言う前、風邪で体調を崩し、3日程学校を休んだ次男。

そこから体調は回復したものの、

「しんどい…先生こわいし行きたくない。」

行き渋りが始まりました。

熱も風邪症状もなくなったけど…でもまだ体調も万全じゃないしな…。

先生がこわい、というのも次男と何度か話題にはなっていました。

今回も一時的なものかな…とひとまず大事を取って休みました。

休むと決まると、メキメキ元気になる次男。

あるあるですよね…(笑)。

翌日。

食欲も戻って、体調もさらに良くなりましたが、

「しんどい…行きたくない…先生こわいし」

「お母さん仕事あるから~送っていくから!ほら行くよ!」

鬼が嫌いな次男を知って、

「ほら!鬼さんが迎えにくるよ!」

怒りながら無理やり。

こんな様子で登校しました。

最低でした。

次男を送ったあと、職場に着いて仕事をしていても、

また「先生こわい」って言ってたのにちゃんと話聞いてあげてない…

学校で泣いてるんじゃ…

あれじゃ脅しよな…

と、自己嫌悪…。

その日の下校時間。

通学路の途中まで次男を迎えに行きました。

お友達と楽しそうに帰ってくる次男。

な~んや、心配しすぎか…大丈夫そうやん!

と安心したのも束の間…

帰宅後、家で話を聞くと、

「やっぱり先生こわい…」

という次男。

その夜、夫は帰宅が遅くゆっくり話す暇がなく、一人モヤモヤ…

中学生の長男に、次男の今朝の様子を話して聞いてみました。

私:「どうしたらいいと思う?自分の経験も含めてさ?無理やりってあかんよな…」

長男:「1回は休ませてあげたらいいんじゃない。自分で色々考えると思うし。」

と長男。

翌日は私も仕事が休みでした。

とりあえず明日は次男が「休みたい」と言ったら休ませよう。

そう決めました。

2日目。

ドキドキで迎えた朝。

朝はスッと起きましたが、出発時間が近づくにつれ雲行きが怪しくなりました。

「しんどい~」

熱はなくとも何度も何度も熱を測る次男。

私が送る準備をしだすと、泣きじゃくる次男。

どうするべきか…

また無理やり連れて行っても解決しないよな…。

「じゃ、休んでいいから。思ってること話して。」

「先生がこわい…怒る」

「そっか…うん、今日は休もう。」

次男の不安は、

・先生がこわい

・生活の授業で観察日記を書くのが嫌(理由:面倒←コラー!怒)

・給食が全部食べられるか心配

給食は、食べる前に自分の適量に減らすことができます。

でも、その減らすときに先生に何か言われるのではないか、と心配になると話していました。

次男は確かに敏感で繊細な面はあります。

それでも先生が原因で行き渋りって…

正直、先生に対して怒りがこみ上げます。

責めたい気持ちもありました。

ですが、先生の普段の様子や指導を私自身、直接見たわけでもありません。

冷静になればなるほど、先生のことが行き渋りの一つのきっかけにはなったかもしれないけれど…

理由が一つということではないのかもしれない。

次男が、自身で乗り越えないといけないこともあるかも…

次男は春から何度か、

「先生怒ったらこわい。」

と訴えていました。

保護者目線では、休み時間には子供たちと全力で遊んだり、明るく印象の良い先生なのですが…。

怒ると言葉も荒くなり、引くほどこわいと、噂には良く聞く先生でした。

今まで次男自身が強く怒られる、ということはなかったそうです。

でも、他の生徒さんが感情的に怒られる場面を何度も見、つらく感じてしまったそうです。

学校に欠席の電話もしないと…。

気が重い…。

学校に電話すると教頭先生が電話口に出られました。

迷いましたが、言いました。

これは長期戦になる気がしたので、息子の思いを正直に伝えるべきだと思いました。

「最近行き渋りがあります。担任の先生がこわいって言ってます。」

冷静に言いました。

「あ~」

という反応。

具体的に何を言われたとか、されたとか、聞かれることはありませんでした。

教頭先生に言われたことは、

「ご心配をおかけしてすみません。明日もお母さんの方から後押しをしていただいて…」

正直腹が立ちました。

学校としてどう対応するとか、そこまで望んでいませんが、家庭で解決して頑張ってくださいと言われているようで…

でも、私も学校と揉めたいわけではありません。

「先生のことをこわいと言っている」

このまま教頭先生から担任の先生に伝えるのだろうか…

先生どう思うだろう…

ネガティブな思考になってく私。

いや、そんなのどうでもいい!

私自身の口から先生に直接伝えるべきだと思いました。

幸いなことに、ご近所には次男と同じクラスの親御さんが何人かいらっしゃいました。

気の置けない関係で、信頼できる親御さんも多かったのです。

子が行き渋りで悩んでいることを伝え、それとなく担任の先生について聞いてみました。

皆、

「うちの子も、先生こわいって言ってる」

「委縮してしまうんじゃ…って心配」

同じクラスの親御さんも同じ思いを持っていました。

夜、夫に話すと怒り心頭。

また、教頭先生が対応しないことにも怒り心頭でした。

男性って管理的な立場で考えるところがあるんだな、と発見でした!

「俺が明日電話する!」

と言ってくれましたが…

当然、次男のつらそうな顔を毎日見ていると、

(なぜ悪くない次男がこんな思いをしなければならないのか…)

先生を責めたくなり、誰かのせいにもしたくなります。

夫の気持ちもすごく分かりました。

でも、今後も学校と長いお付き合いなのに、学校側と揉めるのは…と正直戸惑いも感じていました。

先生を責めたり、学校の対応を批判したり、そこを言い出すと解決するものも解決しない気がしました。

子供が「先生がこわい」と言っている、冷静にこの事実をシンプルに伝え、先生に一緒に考えてほしいと思いました。

私の気持ちを伝えると、当然夫は不消化です。

言い合いにもなりました…(汗)

でも、

「学校と揉めたいんじゃない、冷静に私のやり方で時間はかかるかもしれないけど、解決したい!」

と言い切り、夫も渋々納得してくれました。

また、救われたことがあります。

それは次男の兄姉の存在です。

姉「明日は学校行きよ!そしたらお菓子買ってあげるから」(釣り)

兄「明日は行くんやで。○○(次男)のこと好きな子が、他の子のこと好きになってしまうで」(脅し)

こんな感じでおもしろおかしく毎日、次男と話してくれるのです。

兄姉の存在に、私は本当に救われました。

先生に手紙を渡すと決断!

「明日は行くから」と欠席した次男。

翌日、

「約束したから行くね!行ってきま~す!」

なんてことは当然ありません。

「しんどい~先生こわい~」

「明日は行くから休む~」

のオンパレードです!

でも昨日次男の気持ちを教頭先生に伝えたこと、

パパとも話し合って一緒に解決すること、

味方はたくさんいるよ、

と伝えると、少しずつ足がでました!

私が学校まで送り、何とか行けました。

玄関でお友達を見かけると、覚悟を決め、教室まで一人で行きました。

その日も楽しそうに帰っては来ましたが…

翌日は…号泣して結局行けませんでした。

その日の欠席の連絡時、教頭先生が電話口に出られました。

私から直接担任の先生に、行き渋りの理由について伝えて良いか尋ねました。

「直接伝えていただいてかまいませんよ。ご心配をおかけしてます…」

と言われ、やっぱり正直モヤモヤもしましたが。

自分でしっかりと伝えて解決するんだ!と覚悟も決まりました。

次男にも、先生に気持ちを伝えるかどうするか聞きました。

次男は先生をこわがって嫌がるかな…と思いきや、「伝える」と言ったのです!

これで私の心も決まりました!

ただ、先生にどう伝えるか悩みました。

行き渋りが現れだしてから1週間。

近々、学校行事があったのでその際に口頭で伝えるか、と思いました。

でも、先生も多忙だろうし…

そこで手紙を書くことにしました!

そう!でも手紙って残るもの。

とても気を遣いました。

でも反対に、こちらの真剣さも誠意も伝わるものだと思い、丁寧に書き進めました。

手紙の内容は以下について書きました。

・先生に伝えるべきか迷ったが、家庭での対応にも限界を感じ苦慮していること。

・「先生がこわい」との理由で行き渋りがあること。

・先生も多忙な中、様々な生徒と向き合い、その中で適切な指導であっても感情的に見えることもあると思うこと。

・ただ、次男は繊細な面があり、他の生徒さんが指導を受けていても敏感に感じ取ってしまうこと。

・少なからず、そういった性質をもつ生徒さんは、次男に限らずいると思うこと。

・先生を批判したり責めたいわけではない。一緒にどうしたら良いか考えていただきたいこと。

・これらについて次男とも話し、私の思いについても共有していること。

先生が多忙なことは昨今、社会問題にもなっています。

先生にも様々な事情があることは想像できます。

決して親の一方的な思いをぶつけたいわけではないことを伝え、手紙を書きました。

そして迎えた学校行事の日。

「実は今行き渋りについて悩んでいます。手紙を書いてきたので読んでいただきたいです。返事は急ぎません。」

と伝え先生に手紙をお渡しました。

翌日先生から連絡があり、後日話し合いの場を設けていただくことになりました。

電話の際は日程調整のみで、手紙の内容について話しませんでした。

先生との話し合い

数日後、先生との話し合いの日。

この日も次男は号泣し、学校へは行けませんでした。

正直、私自身も毎朝の説得に疲れてしまった、というのもありましたが。

本当に、エネルギーを使いますよね…。

でも、一つ違いが!

前日は登校できていたのですが、

「最近先生おこってないで。」

と次男。

いや、なら学校行けるやん!と思いましたが…

そんな簡単な問題じゃないよね…。

まだ、委縮しているのか…次男自身の問題なのか…?

そして、もう一つ変わったこと。

それは、

「明日は登校班でみんなと行く」

「明日は友達と、休み時間に○○で遊ぶ約束した」

「ずっと休みたいんじゃないんやで。学校に行きたい。」

など、前向きな発言が出てきたことです。

これはいい兆候だ!

と思いました。

明日のこと考えられるなんて、すごいやん!と褒めまくりました。

前向きな発言があったとしても翌日には…ということも、もちろんありますが…

学校に行く、行かないだけでなく、その間で揺れている大きな心の変化も感じることができました。

遂に先生と話し合いの日。

話し合いは先生と1対1でした。

お渡しした手紙に沿って、話してくださりました。

多忙な先生にとって、話し合いの時間を設けることも骨の折れることだったと思います。

でも、私の手紙を読んで、

「学校側にも理解を示してくださり、手紙を書くこともとても労力がいることだったと思う。ありがとうございます。」

と先生は言ってくださりました。

そして以下について話してくださいました。

・手紙をもらって以降、自分の中で指導方法を変えてみたこと(感情的にならないように)

・注意する生徒ではない周りの生徒が、敏感に感じ、こわいと感じさせてしまうというところに気づきがあった。

・朝登校前に、次男に対し、例えば電話するなど何か対応が必要か。

・今まで、他の生徒に危害が及ぶなど危険な行為の際に強く𠮟ることはあった。

それらについて、私からも、

・指導方法を変えるというのは先生にとって負担だったと思うが、対応してくださり感謝している。

・次男自身もそれを感じ取っている。前向きな発言は増えている。

・朝の連絡やお迎えなどは希望しない。ここからは家庭で後押ししたいと思う。

・今後も生徒さんを守るため、強く指導する場面があることは、私も理解している。もう一度次男とも共有する。

話し合い自体には緊張することもなく、挑めました。

伝えたいことは手紙で伝えられている、こちらの思いは明確にできている、という安心のようなものがありました。

帰宅して次男にも報告。

話し合ったことを伝えると、真剣に聞いてくれました。

そして翌日。

嫌がる様子はありましたが…

次男、ゆっくりですが、遅れることなく登校班の集合場所まで行けました!

2週間ぶりに私の付き添いなしで行けたのです(泣)

途方に暮れる時もありましたが…

学んだこと、後悔したこと、どれも必要なことだったと思います。

でも、次男と一歩進み、二歩下がり、また一歩進み…そんな日々でした。

今回の対応が正解だったか、今はまだ分かりません。

また、同じようなことを繰り返すかもしれません。

でも、その時も真剣に、子供たちと向き合える自分でありたいと思います。

まとめ

最初にも書きましたが、行き渋りへの対応は本当にそれぞれ違ってくると思います。

ケースによっては教育委員会に伝える必要があることもあるかもしれません。

私が行き渋りへの対応に必要だと思ったことは、

・早めに対応する

・学校に対応を求める際は感情的にならない。

・冷静に事実を伝える。

・自分だけで解決しない。子供も対話しながら一緒に。

この4つでした。

今回、解決することができたのは、訴えを受け入れ、指導方法を見直してくださった先生の理解が大きかったです。

でもそこに至るには、信頼関係・勇気・根気、様々な要素が必要でした。

何が正解だったかは今は分かりません。

でもいつか子供があの時頑張って学校に行って良かった!と思える日がくるよう、日々子供と向き合っていきたいです!

私が感じたこと、体験したことが同じ悩みを抱えている方の力に少しでもなれたら嬉しいです。

最後まで読んでいただき、本当にありがとうございました。

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